JAL倒産の原因(稲盛和夫氏)

固有の事象はともかく、少し広くとらえると、企業が倒産する原因とも考えられる。

・幹部の傲慢さ(=経営者として資質のない人があまりにも多すぎる。八百屋の経営もできない)

・立派な会社として長い間ちやほやされてきた→知らず知らずのうちに幹部が傲慢になってきた。⇒顧客を失った。

・会社がつぶれたという事実を社員に認識してもらうこと。

・安全のためなら資金をどれだけ使ってもよいという誤った認識(→利益を出して初めて安全を担保できる)。

・幹部が頑張っても知れている→現場がどれだけ頑張れるか?

パイロットは特殊技能者としてプライドを持っているが、プライドだけではだめ。

・時間当たりの採算を最大化する経営手法(アメーバ経営)を取り入れる。

・部門別採算が分かるシステムを作った。

・今の日本は、「余生を楽しむ老人」になっている。

・韓国の成長と日本の停滞との差は、物理的な問題(技術、資金等)ではなく、気力の問題。

・不屈不撓(不撓不屈とも:強い意志をもって、どんな苦労や困難にもくじけない。)の気持ち。

・胆力を持ったリーダーが必要。

日経ビジネス 2011.5.16)