Mr. Handy(便利氏)の一週間

帰国後2週目。ファイルが積み上がり、テトリス状態に。テトリスと違うところは、同じ色が続いても、ファイルが減らないこと。なにはともあれ、クライアントのために手続きをこなす。

★2010年7月12日(月) 7時過ぎに出勤

・Mさん事件について、補正書および意見書と、分割出願のチェック。分割出願は提出済みだが、補正書および意見書については、スキャナで取り込んだ補正書の数式が読みにくいため、フォントサイズを大きくするために原稿を修正。あとは、スキャナの解像度をアップして、秘書に再読み込みしてもらう。

・Sさんから中国事件のOA対応について連絡があり、補正案の可否を在外代理人に問い合わせて欲しいとのこと。在外代理人が日本語で報告していたので、日本語で問い合わせ書簡を作成して、担当秘書に送信を依頼。

・Oさんの事件について、JPOに提出するための補正書および意見書を作成。渡英中に補正案を作成していたので見直した上で、意見書を作成。ついでに、提出報告および継続クレーム(英文)も準備。明日が応答期限であるが、本日提出しないため、念のため、秘書に期限確認を依頼。

・イギリス代理人から、問い合わせに対する回答を受領。EESRへの応答として3つの独立クレームを2つにした旨の提出報告と補正クレームの内容について問い合わせていたところ、クレーム2の途中に、"recited in claim 1"という限定があり、これで従属形式に下とのこと。懸念事項として、審査官は、このような記載ががpseudo-independentに該当すると認定する場合もあるかも。とりあえず、審査請求後の審査レポート待ち。

・Sさんから、久しぶりに、新規出願のご依頼。ただし、期間が厳しい。7月20日に打ち合わせして、7月30日に出願完了。まずは、新幹線の切符の手配を依頼。


★2010年7月13日(火) 7時過ぎに出勤

・Oさんの補正書および意見書を見直して、秘書に渡す。

・Mさんの中国出願について、指示を受領したので、応答指示を作成。ただし、訳語の選択に注意が必要になりそうなので、所内の弁護士(ネイティブスピーカー)に応答指示レターを見てもらった。アポの時間の最初は、渡欧中の話題。アウトバーンでの230キロ走行を話したところ、ドイツは、いい道路が高性能の車を開発する土壌となり、高性能な車がいい道路を発達させる、とのこと。このような見方は新鮮。レターを修正した後、担当秘書に送信を依頼。

・Fさんの中国出願について、審査結果報告および応答案をドラフト。引用例が日本出願で示されたものと同じであること、および、日本出願が特許になっていることから、対応しやすい?

・Dさんの米国出願について、最終局指令が発行された旨の報告を、米国代理人から受領する。審査官の見解を読むと、米国代理人による反論に、誤記、脱字があるとのこと。これは、痛い。とりあえず、1回目の定型報告を秘書に依頼。

・AさんのJP出願について、審判請求理由をドラフト。渡欧中に審判請求書および補正書の提出手続は完了しているため、理由のみ補充。疲れたので翌日に持ち越し。


★2010年7月14日(水) 7時過ぎに出勤

・Aさんの審判事件の請求理由をドラフト。審査基準のハイパーリンク版が作成されていることをホームページで知る。手続補整書の提出は、チェックのため、明日にする予定。

・GさんのJP出願について、応答書をドラフト。米国代理人からの指示レターが割と長い(15ページ)。誤訳に注意しながら読み進める。まずは、補正クレームの日文ドラフトを作成。

・MさんのUS出願(関連する2件)について、在外代理人レターの翻訳がアップしたので、報告書簡を作成。

・Sさんの審判事件について、審尋が発行された旨の連絡を受ける。まずは、応答方針の連絡を待つ。

スウェーデンからのJP事件、延長できない応答期限が7/26に迫っているので、応答書を準備し始める。補正案に基づきクレームをドラフト。在外代理人から送付された補正案の記載が怪しいため、対応のUSクレームを参照。(英語がネイティブでない代理人のクレーム記載には注意が必要ということ?)反論については、明日に持ち越し。


★2010年7月15日(木) 7時過ぎに出勤

・JP事件について、応答書ドラフトの続き。途中、外内事件担当秘書が、審尋の事件を新たに持ってくる。

・意見書の区切りがついたので、内外事件について、EP出願の許可通知に対する指示レターを5件分ドラフトする。ついでに、香港出願に備え、書類の送付依頼も付記しておいた。

・意見書の続き。1440にドラフトが完成したので、引き続き、提出報告および係属クレームを作成する。

・Sさんの米国出願についてIDSの件で秘書が来る。何か問題が?上司に相談する。信用を失わないように誠実な対応を行なうことで基本方針が一致。

・同僚のクレーム合議(市販されたら買いたくなるような製品)

・Sさんの台湾出願について、OA報告作成。在外代理人が日本語で報告してきていること、および、基礎出願が特許されていることから、基本方針が確定したので、報告書簡を作成し、秘書に送信を依頼。

・EP事件について、EESRの種類が二種類あることを始めて知った。

・OさんのJP事件について、審尋の報告速報版を作成し、秘書に送信を手配。

・Gさんの提出用ドラフトを見直したところで、本日の営業終了。


★2010年7月16日(金) 7時過ぎに出勤

 (午前)Gさんの応答書類をチェックした後、秘書に提出を依頼。その後、ミーティング準備(資料コピー、メール連絡、会議室手配)をした。情報提供についての打ち合わせのためクライアントが来訪。10時~12時までミーティング。提供方針について検討する。詳細な検討がさらに必要。

 (午後)別のGさんのJP事件について、応答書類の作成に着手。途中、Dさんから問い合わせの電話有り。米国出願について発行された最終局指令について、在外代理人の手続内容について問い合わせ。応答時に、費用請求を控えてもらう方針。

・SさんのIDS手続について秘書が書簡をドラフトしてきたので、確認後、加筆を依頼。

・Sさんに電話したところ、本日お休みとのこと。米国出願の登録手続を進める。

・AさんのJP事件について、応答指示が到着したため、Gさんの応答書作成を中断して、Aさんの応答書を準備。審査官に応答方針を打診していたので、心変わりしなければいいのだが。応答書、提出報告ドラフト、係属クレームを起案したところで、本日の営業を終了。チェックは、来週に。